四海の外に遊ぶ

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おそらく禊のようなもの


去年からずっと大きめの絵が描きたいと思いながらも、描きたい題材やテーマが思いつかずにくすぶる状態が続いていたのが、先日のある個人的なできごとをきっかけに、ようやくはっきりとそれが見えたような気がする。
飛竜ヴィアトルを主人公にした絵は、時代の特定がない漠然とした諸行無常感を背景としているが、今描きたいと思ったのはそれよりもだいぶ私的な、自分が生きてきた短い時代の流れの中で消えていこうとしているものへの思い出だった。
今年は自分にとっての子供時代の記憶のよすがや好きなものが複数消えたり、お世話になった人々が去っていくことがすでにわかっている。そこに予期しない別れの知らせが加わったことが自覚の引き金になったらしい。
消えて二度と思い出せなくなる前に、今の感情を反映した絵を描くことで保存しておかなくては。

最近よく作業BGMとして、VaporwaveやSynthwaveと呼ばれるジャンルの音楽を聴いている。
特に80年〜90年代生まれの人にとっては耳にするとなんともいえず懐かしい感覚を思い起こさせるジャンルのようで、自分もその内のひとりだったようだ。
Googleで画像イメージを表示すると、チープなローポリのCG、ネオンカラー、リゾート、楽観的な未来への希望の象徴などなど、確かにあの頃を思わせて懐かしい。テーマパークや豪華な建築が数多くあったバブル時代の勢い、インターネット黎明期の探検感。
そのVaporwaveのアイコンの中に含まれるヤシの木や水色の室内プールを目にしたことで、これもまた去年あたりから育っていた謎の「華やかなりしあの頃の室内プールを探して巡りたい」という欲求が、今こそ実現しなくてはならないものとして迫ってきた。
子供の頃によく行っていた、大型商業複合施設だった今はなきホテルのプールを、なぜか今また見たくて仕方がない。それも当時は跡形もなくなるとは思ってもいなかったため、写真も少ししか残っていないのだ。
自分にとって大空間の室内にあるプールは、子供時代の記憶であるとともに遺跡や神殿、アトランティスを連想させるものである。懐かしいものとの別れをひかえて巡礼に行きたくなっているのかもしれない。
色々調べて、雰囲気や照明、空間の構成が似ている場所を見つけることができたので、近いうちに行ってみたいと考えている。
それが実現できたら何かが見える気がしている。根拠はないけれども。

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