四海の外に遊ぶ

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いつも会う君

サイト掲載の「親愛なる友に花束を」の解説など。

膝枕っこ


昔から異類婚姻譚に興味があって、いろんな国の物語や伝説を探したり読んだりしています。
その中に地域を問わず竜&人間の話も結構あるのですが、どうもどの話にも個人的につまらないと感じる共通の部分があるのです。
それは人間側の意識が大抵「竜の姿は怖い・醜いけど人間に変身した姿が美形だからまあいいか」みたいな感じであること。

豊玉姫やメリュジーヌのように「本性は竜なんだけど相手が怖がるだろうから人間に変身していてあげよう」な場合は、どうせ変身するなら美しくと思っての気遣いだろうから仕方ないとして、
美女と野獣型の、竜が呪いのせいで変えられていた人間だった場合はそれがストレートに表されてますよね。
見た目は怖いけど心根がいい相手だから…からの、性格もいいし顔もいいしラッキー!という風に。
野獣は最後人間に戻らないほうがいいとさえ思います。
せっかく相手の内面を理解して本当の愛情が持てかけていたのに、オプションで外見が「良く」なったらその意味が薄れてしまうような気がする。
元の、本当の姿を好きになってあげられる人間はいないのか!?と思うのです。

これはそういう思いをもって描いてみた絵でした。
女性は決して竜が美丈夫に変身することを期待して接しているのなどではないし、ここには竜を殺しに来る英雄もいない。
裏の森で散歩しているときにいつも出くわす竜と仲良くなって、今日もこっそり遊びに来ているだけです。
竜もすっかり気を許して、今日は会えるかなーなどと考えながら平和な日々を暮らしています。


西洋では竜は殺されるばかりと思っていたら、中にはこんな話もあるみたいですね。
龍と娘』『モーディフォードの竜』(Wikipediaへリンク)
龍と娘はその後が気になるいい話ですね。ずっと一緒に暮らせたのだろうか。
この絵の2人がモーディフォードの竜のようにならないことを願うばかりです。

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