四海の外に遊ぶ

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アバター宣言

ご無沙汰しております。
最後の更新以降、計画事がうまく運ばずに創作意欲が落ちて停滞したりもしていましたが、今はまた色々作り始めています。
久しぶりに現れたかと思えば唐突ながら、このたび自画像代わりのアバターを作りました。

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私の特徴である

・水のある空間が好き
・なぜか海モチーフに惹かれる
・無口で表情が乏しい
・よく没頭し、よく沈む
・水かきが大きい
・泳ぐのが好き
・魚座生まれ
・近年急に寿司や刺身などを好むようになった(←?)


等を鑑みて、ならこれかなと魚をモチーフに選びました。

前々から、実録系の何かを表現するときのためのアバターがほしいと考えていました。
飛竜ヴィアトルをはじめとする創作のキャラクターを自分の代理としては使いたくなかったし、人間や自画像を描く気も起こらないしで、もう使い勝手のいいキャラクターを作るしかないなと。
自分の代理にあんまり可愛いキャラをあてがってしまうと後々恥ずかしいだろうなとも考えて、程々に要点外しつつマスコットみもある造形にできたかな…と思っています。雰囲気が私に似ているそうです(家族談)。



そして自分で考えておきながらこういう吻が長い顔は作画が難しいに決まっているので立体資料も作りました。
またちゃんとした写真を撮ったら後日ギャラリー内3DWorksのページに追加しておきます。

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カラーリング的になんか2020年作のアマビエの進化系みたいになってしまったかも お前もアカマンボウ目なのか
(深海魚に派手な赤色が多いのは、光の届かない深海では波長の短い赤色は見えなくなって身を隠すのに都合がいいからだそう)
身は水っぽいので刺身には向かず、干すか水気を切ってフライにするのが良いでしょう(?)

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表情をつける必要性から右反面には眉が見える仕様に

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写りが悪くてわかりにくいけど目も一応光る仕様にしてあります



実は昨年あたりから密かに、小学生の頃ぶりに漫画を描く練習と実験を続けておりました。
その過程でいいツールやアプリ、描き方や編集方法を見つけることができ、今では比較的工程にも慣れて作業面では迷いなく描くことができるようになっている感があります。
これをいかしてヴィアトル等の創作とはまた別に、このキャラクターを私の代理とした日常や旅行の実録漫画なども描いていけたらいいなと思っています。

それに加え、過去の失敗や後悔のエピソードなんかも漫画にしていくかもしれないし、しないかもしれません。
漫画描く実験中、誰にも話したことのなかった苦い思い出や失敗談も話として描くことで自分から切り離して客観的に見直すことができ、しんどいながらもある種の供養のように許す・手放していけることを発見しました。
私は後悔の多い人生を歩んでおり、よく山積みになった未練に押しつぶされては精神衛生を損なっているため、今後の課題の整理の一環として心に余裕のあるときにこれにも取り組んでみようかなと思っています。もしかしたら同じような経験をして苦しんでいる人へのヒントにならないとも限らないし。
どのくらいの頻度で描けるかはまだわかりませんが、ある程度ネタのストックはできているのでときどきチェックしてみていただけたら幸いです。

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漫画の性質上、朗らかな表情を見せることの少ない無愛想なキャラクターとなってしまう予感もありますが、今後とも魚人の私をどうぞよろしくお願いいたします。
あと、アバターを動物にしたことで必然的に他の登場人物も皆動物に例えて描いていかねばならなくなってしまったのが地味に大変になりそうですがそこも頑張ってみようと思います。
まずは友人に犠牲になっていただくとしようかな…(犯行予告)

オニロポーロス



前回の記事に載せていたラフをもとにした絵が完成しました。
Illustrationページも更新しています。
今回初めてキャンバスにアクリル絵の具で描いてみたら、紙に塗るよりノリや発色がよく感じて快適でした。
P20号と大きめなので、今後何かの展覧会に出品しようと考えています。

これからこの絵を皮切りに、回顧をテーマにした大きめの絵を連作としていくつか制作していくつもりです。
突如現れた新型感染症の影響もあり、生き残っていた好きなもの懐かしいものが想定外の早さで消えていってしまうのを恐れています。
消えるより先に描き残しておきたい。今年は精力的に絵を描いてみたいと思います。

花咲ける庭

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Illustrationsページに追加した「花咲ける庭」は、P3号のパネルに直にアクリル絵具で描きました。
ポンペイ遺跡の黄金の腕輪の家の壁画が好きで似せたかったのですが、あの経年による味のある色調やフレスコ画ならではの質感を再現することはとてもできませんでした…。
フレスコ画…興味はあっても敷居が高くて、習う機会はなかなかないだろうなぁ。

作中の竜について

よく晴れた3月13日、学部4年・修士課程2年合わせて6年間通った母校を卒業しました。
長いことお世話になったものです、入学したのがもう遠い昔のようです・・・。
ここで学んだ知識は一生役立てていけることでしょう。

竜いろいろ

制作物からもわかるように、私は竜が好きです。
しかしそれは憧れや信仰心とかではなく、研究観察対象への興味という感じの、少し冷めているかもしれない視点からのものです。
あるときは神や悪魔や自然の力の化身だったり、またあるときは権威や幸運の象徴だったりと、そういうイメージが世界中で普遍的にあることはおもしろいし、それを知識として調べることは好きなのですが、自分が制作するときには関係が無いものとして切り離しています。
自分の作るものの中の竜はどれも善も悪もなく、自由にそこにいるだけの存在です。

でも学部の卒業制作から趣味を隠すのをやめて竜をモチーフに色々と制作するようになったこの2年間で、それまではなかった大きな変化が多々ありました。
展示で遠い土地へ行く機会があり、学会発表のきっかけもでき、多くの方々との出会いがあり、仕事のご縁があり・・・
作品の中の竜に興味を持ってくださった方々のおかげで、驚くほど充実した2年間を送ることができました。
どの瞬間もとても楽しかった!
それを思うと作中の彼らは、自分にとっての幸運の象徴だったのかもしれない・・・とも思いました。

各竜のどの世界観もまだほとんど表現できていませんが、これから時間をかけてそれぞれを制作していけたらなと思っています。
ご興味を持ってくださった方は制作の遅さにも目をつぶって、辛抱強くお付き合いいただけたら幸いです。

敬意の形

サイト掲載の「婚姻では敬意が要求される」の解説など。

狼男と蛇女

2人は狼男と竜女です。
名前は元ネタからそのままもらってメリオンとメリュジーヌ。
それぞれアイルランドの狼男物語と、フランスの蛇(=竜)女物語の主人公です。
原典ではメリオンは妻に騙されて秘密にしていた狼の姿に永遠に変えられ、メリュジーヌは夫に見るなのタブーを課していたにも関わらず竜の姿を見られて破局に至るという、配偶者に裏切られた者同士であります。

リボンのラテン語標語は「婚姻では敬意が要求される」ですが、もしお互いに自分の正体に引け目を感じている者同士ならば、見るなのタブーにも事情を察して素直に従うし、
もしも相手の正体を知ってしまっても動揺したりせずに普段通りの生活を送り続けられるんじゃないかと考えたためにこの2人を選んだのでした。
気づいていても知らないふりをしてあげるというのも、相手に対するひとつの敬意の示し方ではないでしょうか。
他人のプライベートを断りなく覗き見た上、それをあげつらったりからかったりするとかは言語道断・・・。

ここからはそこから発展した創作設定ですが、絵の2人はとっくに相手の正体を知っている、そもそも知っていて好きになったけれども、そうとは知らず自分の秘密を隠し通さなければならないと思いこんでいます。
どこから見たってバレバレなのにバレていないと思っているのです。
滑稽ですが、身内ってまあ・・・そういうものじゃないでしょうか。
いつか穏やかに告白しあって、お互いに隠さなくてもよくなる日が来ればよいですね。